『商売のタネは明かしていません』
落ちていく様については、詳細に書かれているのですが、復活する過程の記述は随分とあっさりしている印象を受けました。投資指南を現在も商売のタネにされているようですから仕方ありませんが、同じ境遇に陥っている人が這い上がるために読むには、不十分な印象です。
投資に際しては、一般的な情報に惑わされず、自分で考えてそれを貫け、ということだと思いますが、それによって大きく誤ることもあるわけで、結局は自己責任と言っているにすぎない気もします。(正しいのですが、よく考えると目新しいことを言っているわけでもない。)
本書で株式市場のその後の回復と現在の不況を言い当てている著者が、2009年の今をどう生きていけばよいと考えているのかを知りたいと思います。