『「多重」債務者になる前に読んでください』
大ベストセラーになっている「借りた金はかえすな!」と実はかなり同じ内容で、こちらのほうが発行は早いのです。
「借りた金・・・」ほど、自分の本の内容を高めるために、妙な「自己破産批判」をしていないところは好感をもてますけども・・・監修者は弁護士さんですし。
いずれにしろ「借りた金・・・」同様、この本に出てくる債務者達は「多重」債務者ではないので、多重債務者であればやはり破産しかない場合が多いし、任意売却と自己破産の組み合わせでも、破産しておきながら自宅に住み続けることは可能なのです(A氏・B氏ともに債権者は不動産を担保にとっている銀行のみのようであるし、C氏については他にも債権者がいるようにもー事故扱いにすでになっている?ー書いてありますが、そっちはどうしたのか不明?)
<自己破産は最後の手段である。その意味するところはさておき・・・>「さておくなよー」という感じですが、つまり、「返せなくなった銀行のローンをサラ金から借りたお金で返すとかそんなことをする前に、有能な専門家に相談すれば、本書のような方法がありますよ・・・」ということなのです。
でも現実には、お三方のような段階で専門家に相談しには来ないんです。その前に借りた金で借りた金を返して多重債務者になってしまう・・・そしたら破産なんです。
くれぐれも誤解なきよう・・・