『心に響くフレーズが多かった』
住宅ローンが借りやすくなった。
しかし、「ここまで借りることができる」と知れば、「こんな家でも頭金なしで住めるのか」と身の丈に合わない高額な物件にも目がいってしまう。
タイムリーに読んだ本が、気の迷いを断ち切ってくれた。
本の内容をひとことで要約すると、消費で使ってしまう生活のために借金はせずに、金のなる木を買うための借金をしようというもの。
要は、「収入を得るために借金をしましょう」ということ。
あまりにも、心に響くフレーズが多かったので、珍しく3回読み直した。
貨幣と借金の起源の話から、必要以上のお金を借りることは、借金の本質ではないという話に納得。
童話「3匹のこぶた」を題材にした投資リスクとリターンの例え話もおもしろい。
投資のためなら、レンガの家ではなく、わらの家を複数建てるとは、さすが沢さんの発想!
いままで、借金すると個人の与信枠を使う。与信枠の残りが減るので、次第に借りれなくなる。と考えていた。
しかし、本書で沢さんがいっているのは、
借金によってキャッシュフローを大きくする。
↓
キャッシュフローが増えて与信限度額が大きくなる。
↓
さらに借金してキャッシュフローを増やす。
これを繰り返せば、無限に借金を増やすことが可能で、資産を加速的に増やしていける。
というもの。
もちろん、これで大失敗したファンドがいま次々と破綻しているので、目的と身の丈にあった借入額と、リスクコントロールは重要。
非常にわかりやすく、例え話が豊富で、借金を様々な角度から見つめた説明。
今の自分の肝に銘じたい。
不動産投資に1億の借金をする決心ができずにいる方、または、家族をうまく説明できない方、あるいは、銀行が貸してくれる限度額いっぱいでマイホームを買おうとしている方に今すぐこの本をオススメしたい。