『現在のNHKの水準の低さを物語る番組』
このレビューの対象は「ニッポン借金事情」のみです。
この番組のもとになっているのは
恐らく出演者である井原氏が2009年1月に刊行した
「中世の借金事情」(吉川弘文館)と思われます。
この本がいかにでたらめな代物であるかは
そちらのほうにレビューしましたのでご覧ください。
私が問題にしたいのは井原氏がでたらめなものを書いたことではなく、
NHKのスタッフが恐らくこの本を読んで、
井原氏に出演依頼をしたであろうということです。
法学部出身者ならばこの本がいかにでたらめであるかは
すぐにわかるはずです。
にもかかわらず出演依頼をしたということは、
この本の問題点をNHKのスタッフがまるでわかっていないということであり、
つまり現在のNHKスタッフの水準の低さを物語っていると判断せざるを得ません。
NHKは国民の受信料によって運営されているのですから、
もう少しまともなスタッフを雇ってほしいと冀わずにはいられません。