『どうにかならんのか』
自己破産というテーマはこのご時世に興味深いものだし、あれだけ売れっ子だった花井氏がどれほどの壮絶な体験をしたのかが書いてあるかと思い、購入。
しかし…。
扱っているテーマからかなり外れたことばかりが大半を占めている、というのが正直なところ。ご両親についての記述(人柄とか)や売れっ子時代の仕事ぶり、「自分はこんなことになったけど甘い育ち方はしていない!」と言わんばかりの文章は、ティーンズハート時代に見られたような遠吠え的イメージから変わっていないと感じました。
「まったく銀行って!!」って、そりゃあっちも商売でやってるんだからさあ…。
“カネ”にまつわる人間の汚いエピソードに対しては感情的にならざるを得ないとしても、必要以上に恨みつらみの多い、ちっと説教垂れの文章は相変わらず。