『やっぱり怖い水商売の世界。入るのには覚悟が必要。』
最近若い女の子のなりたい職業の上位に、「キャバ嬢」が入っているという。オシャレができて、稼げて、自分の努力次第ではもっと稼げちゃう、という考え方があるのだろう。そういう人には、ぜひ読んで欲しい本です。
キャバ嬢にしか書けないキャバクラのリアル、と帯にありますがまさしくそうです。よくバラエティ番組でキャバ嬢が取り上げられることがありますが、やはりそれはテレビという万人向けの媒体なので放映できる部分しか放映していません。華やかな面が強調されがちだけど、やはり危険な職業であることに変わりはありません。
やっぱり本人がしっかりしていても、実はヤクザが社長だった(社長は店に出勤しないからお店に勤めているコもわかりません)、ヤクザの客が来る、という現実があります。人気者になると今度は店がやめさせてくれない、やめると言ったらヤクザが手下と一緒に「引き止め」に入るので、「バッくれる」しかない状態になったそうです。それにヤクザじゃなくても、客にストーカーされて殺されそうになったりと、読んでいて怖くなりました。最近も「耳かき店」で勤務していた女性が殺されましたね。
こうした中をナンバー1の座をキープし続けた胡桃さんはすごい。ただ文中に「穏やか」「垢」「風紀」といったかなり簡単な感じにもふりがながふってありますが、これは頂けないですね。これは本のレベルを低下させます。