『海外ロケ敢行』
1994年とクレジットされている今回の作品にはもう前回までのような余計な濡れ場のシーンは登場しません。ストーリーの焦点は、むしろ萬田の客を詐欺ではめた主犯にどのようにして仕返しをするかです。これまでの作品と違い、今回は初めてフィリッピンに海外ロケが敢行されています。といっても必ずしもこの場所でいけないというわけではないようですが。裏のつながりということで、選ばれたのでしょう。でも今ではもう萬田のファッションでは入国できないかもしれません。最終的には、昔はどの日本人の観光客も利用したDFSの仕組みを逆用しての回収ということになります。詐欺で巻き上げたお金をすべてフィリピーナに貢いでしまう主犯自体のスケールが小さいためでしょうか、舞台の大きさの割には、盛り上がりに欠ける最後です。ところで今回の作品で、主人公の女性の相棒が変わっています。そして男性の相棒の変更も最後のシーンで示唆されているようです。