『霊感商法』
2000年とクレジットされています。周りは「非情のライセンス」で一新されたコンビ、つまり山本太郎、川島なおみのコンビです。そして今回の主人公は、ミナミで200年にわたり旅館を経営してきた婿養子です。ご他聞にもれず、大阪が日帰り出張の範囲となるにつれ、業界内の安売り競争に巻き込まれてアップアップの毎日です。ここに漬け込んだ、いわゆるヒーリング商法というか霊感商法と金融業のドッキンッグを考え出したお寺のお坊さんです。仕掛けは手が込んでいて、ターゲットとした人物の弱みを調べつくし、最終的には、金融会社からの借金で、つぼや皿を買わせるのが目的というわけです。今回のしのぎはけっこうダイナミックです。5000万でそこから銀次郎の債権約700万と旅館の主人への配分を引くと、約4000万円となかなかのリターンのようでした。ところで、作品の中に出てくるお寺、名前はわかりませんが、大阪の都会を見下ろす眺めのいい高台に立っていて素晴らしいお寺のようでした。